妊娠中の背中にニキビ!?肌荒れの原因と対策マニュアル

nannmu yoyuo妊娠に肌荒れはつきもの。
それまでニキビができにくかった人が、ニキビに悩まされるようになるほどです。

肌に何が起こっているのでしょう。
まずはニキビの直接的な原因を見ていきます。

妊娠中にできる背中ニキビの原因6つ

ニキビの直接的な原因は、皮脂と水分を失った角質が角栓になることでした。
背中は頭皮と顔の次に皮脂腺が多い部分なので、ちょっとしたきっかけでトラブルが起こるのです。

妊娠をすると、胸が張ったり味の好みが変わったりと体に様々な変化が起こります。
妊娠中の体のどのようなことが、ニキビの原因を誘発しているのでしょう。

①黄体ホルモン「プロゲステロン」

妊娠中の肌荒れには、プロゲステロンというホルモンが関係しています。
子宮内を無菌に保つなど、妊娠のために重要な働きをするホルモンです。

普段の黄体(排卵後の卵胞)からの分泌に加え、妊娠中期ごろからは完成した胎盤からも分泌されます。
血清1ml中のプロゲステロンの基準値を見てみると、妊娠後に分泌量が大幅に増加しているのがわかります。

妊娠前 卵胞期 0.9ng/mL以下
排卵期 2.4ng/mL以下
黄体期 1.2~30.0ng/mL
閉経期 0.4ng/mL以下
妊婦 前期(20週まで) 13.0~50.0ng/mL
中期(21週~30週) 40.0~130.0ng/mL
後期(31週以上) 65.0~220.0ng/mL

参考資料:岡山大学

数値からみても、妊娠中はプロゲステロンの影響が強くなるのです。

プロゲステロンがニキビを作る

美容にとっては副作用が多く、「ブスホルモン」と表現されるプロゲステロン。
その副作用のひとつが、角質を肥厚する作用です。

角質肥厚を起こすと毛穴が狭くつまりやすくなる上、角質で必要な水分が減り角栓ができやすくなります。
これが毛穴づまりのもとになります。
また、ニキビの原因菌の餌となる皮脂を増加させる作用もあります。

背中はもともと皮脂が多く、小さな毛穴がたくさんあるため、この条件が揃うことでニキビの出来やすい肌に変わってしまいます。

②肌を傷付けている

強く皮膚を洗うと刺激を与える上、必要な皮脂を落とし角質層を傷つけて肌のバリア機能を壊します。
角質を肥厚させ、菌の侵入や乾燥を招くのです。
ニキビを潰して跡を残さないためにも、必要以上に擦らないよう気を付けましょう。

背中は見えづらく手が届きにくいため、拭きにくい部位です。
妊娠中は無理な姿勢ができないので、肌に触れるものをマメに交換して、入浴時にしっかり流して清潔を保ちます。

肌のバリア機能の低下

肌のバリア機能とは、皮脂膜による1次バリアと角質層による2次バリアの働きを指します。
水分の保持と、ばい菌などの異物をブロックすることが役割です。

この働きの低下によって原因菌や炎症を起こす雑菌が侵入しやすくなり、ニキビができやすくなります。

③睡眠不足

夜に眠れない妊婦さんは多いのではないでしょうか。

妊娠や出産に対する不安感などは、プロゲステロンによって強く感じることもあります。
さらにプロゲステロンは赤ちゃんをお腹の中で守るため、体温を上げる働きもあります。

そのため、不安感や全身のほてりにより、妊娠初期は不眠の症状が出ることがあります。

また、妊娠中期には胎動を感じるため、妊娠後期には大きくなった子宮が膀胱を圧迫するため、たびたび目が覚めます。
不眠症状もつわりのひとつとされています。

肌のターンオーバーが乱れる

眠れない夜を過ごすことは、ターンオーバーの乱れに直結します。
ターンオーバーが最も活発に行われるのは、夜に熟睡している間です。

睡眠不足のデメリットは水分のない古い角質が肌に残り、角栓をつくることです。
正常に新しい細胞との入れ替わりを行えないため、原因菌などから受けたダメージを回復する力の低下も招きます。

④ストレス

妊娠は気を遣います。
体の中に預かった命を守るため、ナーバスになるのです。
嗜好品や運動を制限するなど、我慢が増えることもストレスを生みます。

ストレスを受け続けることによって引き起こされるのは、自律神経の乱れです。
自律神経は、心身を活発にする交感神経とリラックスしている時に働く副交感神経から成ります。
循環器など器官の活動が調整されているのは、交感神経と副交感神経がバランス良く働いているためです。

自律神経の乱れは、各器官をはじめ体内の様々なバランスを崩します。

ストレスがニキビを増やすワケ

ストレスによる不調から背中のニキビが急に現れることがあります。

ストレスが長く続くことで、体を守るためのストレスホルモンが分泌されます。
その時に、一緒に男性ホルモンが刺激され、これが皮脂の過剰分泌を起こします。

妊娠中はプロゲステロンの影響により、すでに皮脂量は多いため、ストレスを含めた複合的要因でニキビができやすいと言えます。

⑤便秘

便秘もまた、プロゲステロンの副作用です。
プロゲステロンには、体に水分を溜めこむ作用や腸の働きを弱める作用があります。
便が水分を奪われて硬く出にくくなるのです。

体内に溜まった便は、活性酸素と毒素を排出します。
活性酸素によって弱った肌を炎症させるのが毒素です。
毛穴から抜けようとする毒素は、炎症を起こしニキビを作ります。

⑥つわり

つわりが始まると、栄養バランスを整えることができません。
必要な栄養分を補給できないと、肌は健康を損ないます。

この状態で挙げられるデメリットは、ターンオーバーの乱れ、皮脂の分泌をコントロールする機能や修復力の低下です。
ニキビができやすく、治りにくくなります。
肌が弱っているのでニキビが治った後も、ニキビ跡が残ることや色素沈着が心配です。

背中ニキビの自宅ケア!心掛けたいこと5つ

妊娠中にできたニキビは、産後まで治らない場合がほとんど。
妊娠によって体の状態が大きく変わっている上、胎児に配慮して薬を使えないため、短期治療は難しいのです。

治すことを考えると余計なストレスを生んで、肌にも赤ちゃんにも良くありません。
現状よりひどくしないため、跡を残さないためにケアをします。

①栄養バランスのとれた食事

妊娠中には食べない方がいい食材があるためメニューを組むのも一苦労。
でも、できる限り食事から必要な栄養素を摂ってください。
サプリメントは楽に栄養をとれますが、過剰摂取や添加物の混ざったもの同士の相互作用が懸念されます。

つわりがきつくなければ、サプリメントで済まさず、食事で栄養を摂りましょう。
では、ニキビに効果のある栄養素を挙げていきます。

ビタミンA

ビタミンAは、ターンオーバーを促進。
色素沈着の改善や角栓をつくりにくくする効果があります。
ただし、過剰摂取は胎児の成長に影響を及ぼし、体の欠損などのリスクが高まるので注意が必要です。

ビタミンAには動物性の「レチノール」と植物性の「β-カロテン」があります。
β-カロテンはプロビタミンAのことで、体内でビタミンAに変化する物質です。
体内のビタミンAが足りていれば変化しないため、過剰摂取が気になる方はβ-カロテンでビタミンAを補いましょう。

レチノールが高い食材は卵・乳製品、β-カロテンが高い食材は緑黄色野菜です。

ビタミンB群

ビタミンB群は8種類あります。
そのうちニキビに効くのはビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6の3種類です。

・ビタミンB2…余分な脂質を皮脂として排出する働き、脂質代謝を促します。
納豆・卵に多く含まれます。

・ビタミンB5…皮脂の分泌を抑える働きがあります。
納豆・鶏肉などに多く含まれます。

・ビタミンB6…たんぱく質の分解から、エネルギーとして代謝されるまでを助ける酵素として働きます。
カツオなどに多く含まれます。
ビタミンB6にはつわりを緩和する効果もあります。

ビタミンC

ビタミンCには、皮脂の過剰分泌を抑える作用、肌を黒くするメラノサイトの合成を抑える作用や肌に張りを与えるコラーゲンの合成を促す作用があります。
期待できる効果は、ニキビの予防、色素沈着やニキビ跡の改善です。

ビタミンCは果物や野菜に含まれます。
摂取から3時間程度で排出されてしまうので、食事のたびに摂るよう工夫しましょう。

ビタミンE

ビタミンEは美肌の栄養素として注目されています。
ナッツ類に多く含まれ、血行促進効果と、体内の活性酸素を除去する作用があり、抗酸化効果も期待されています。

ただし、ナッツ類は脂肪分も高いため、背中ニキビケア中の過剰摂取には気を付けましょう。
摂取量の目安は1日20~23粒程度とされています。

つわり対策

つわりによって、暴飲暴食や偏った食生活に陥りがちになります。
しかし、偏った食生活はホルモンバランスの乱れとなり、つわりだけでなく、体全体に悪影響を与えてしまいます。

無理に食べなくても、できる限り食べやすいものにしてみましょう。

たとえば、つわりがあっても食べやすいのは、つるっとした食感の食べ物です。
冷やしうどんやそば、冷ややっこ、ところてんや春雨などです。
フルーツを凍らせて食べると、ビタミン摂取も効率的に行えます。

体の冷えが気になる場合は、野菜を小さく切ったスープにしましょう。
具が食べられないときは、スープだけでも栄養を取り込めます。

②充分な睡眠

眠れる日は、陽が差さないうちにぐっすり眠ってください。
寝始めの3~4時間で熟睡することで、ターンオーバーが最も活発に行われるためです。

睡眠のリズム

ターンオーバーは、体を修復する副交感神経の働きによって行われます。

副交感神経が活発になっていくのは、交感神経の働きが弱まっていく日没後。
2つの神経はシーソーのように活発度合いを逆転させながら働きます。
副交感神経が最も活発化するのは、最もリラックスしている熟睡中です。

効率よく肌を再生するため、副交感神経が優位なうちに深い眠りに就きましょう。

③ホルモンを利用してストレスを溜めない

背中ニキビにストレスを感じていませんか。
ストレスを受けると自律神経の乱れからホルモンバランスが崩れ、肌の状態が悪くなります。

できるだけのケアをしたら、気にしないことが大切です。
ストレス発散もかねて楽しめる趣味を見つけ、気を紛らわせましょう。

エストロゲンの作用

妊娠を機に分泌量が変動するホルモンはプロゲステロンの他、卵胞ホルモン「エストロゲン」があります。
乳腺を発達させるなど、女性らしい体をつくるホルモンです。
嬉しい効果が多く、「美肌のホルモン」と表現されます。

普段の分泌に加え、妊娠中期ごろは胎盤からも分泌されます。
その頃には、プロゲステロンの分泌量を上回り、「ブスのホルモン」の作用を抑えてくれるのです。

たとえば、肌に張りを与えるコラーゲンや潤いを与えるヒアルロン酸の生成を促す作用が挙げられます。
乾燥から肌を守り、角栓をできにくくするのです。
皮脂腺の活動を抑制する作用で皮脂の分泌を抑える効果もあります。

妊娠中期以降はホルモンバランスの乱れを防ぎ、エストロゲンが上回った状態を維持しましょう。

大豆イソフラボン

エストロゲンによく似た働きをする成分が「大豆イソフラボン」です。
味噌や豆腐、豆乳など大豆食品に豊富に含まれています。

和食に多く使われる食材のため、妊娠中は和食中心の食生活を意識してみてはいかがでしょうか。

ただし、過剰摂取は禁物です。
食品安全委員会の指導による大豆イソフラボンの1日摂取目安量は70~75mg。
これは豆乳のみなら、コップ2杯分程度です。

食事とバランスを見て、適量を続けることが健康維持につながります。

④清潔に保つ

身の周りを清潔に保ち、雑菌の付着や繁殖を防ぎましょう。

背中は優しく洗う

入浴時には、背中をしっかり流しましょう。
汗を流すのはもちろんのこと、洗浄時に付着した泡も念入りに流してください。

洗浄成分が背中に残ると、毛穴につまって炎症を起こします。
特に流れにくいのは、油分が多く含まれるリンスです。
髪の次に体を洗うようにすれば、背中を流しやすくなります。

背中を洗う時には、洗浄料をよく泡立てて優しく洗いましょう。
ゴシゴシと傷付けてしまうと、傷から雑菌が入りやすくなり、背中ニキビが跡になりやすくなります。

寝具を清潔に整える

睡眠中の体温調節は発汗によって行われ、起床までにコップ一杯分の汗をかきます。
寝具を清潔に保つため、シーツやカバー類を毎日換えることをおすすめします。

肌着をこまめに換える

肌に直接触れる下着は、1日に2回は換えましょう。
寝汗で下着が汚れた起床時と、入浴後の2回です。
この他、大量に汗をかくたびに着替えます。

⑤肌にやさしい保湿ケア

肌が乾燥すると、皮脂が過剰に分泌されます。
水分が不足すると、それ以上水分を失わないよう、より多くの皮脂で皮脂膜を形成するのです。角栓ができやすくなり、毛穴が硬くなって皮脂が外へ流れにくくなることも乾燥のデメリットです。

乾燥を防いで、皮脂の過剰分泌を抑えるとともに毛穴を柔らかくしましょう。

普段から顔に塗っている化粧水をスプレーボトルに入れ替えると、楽に保湿できます。

皮膚から入ったものは赤ちゃんにも?

赤ちゃんのことを考えて、オーガニック洗剤や化粧品を選ぶ人も増えてきています。
その理由のひとつに、「皮膚から入った毒素が赤ちゃんに影響する」という説があります。

「経皮毒」とも言われ、妊娠中は肌に触れるものすべての成分を天然100%にこだわる人もいます。

確かに皮膚は成分を吸収する力があり、強力なものはお腹の赤ちゃんにも悪影響を与えることがあります。
しかし、製品化されているものでそこまで影響する悪性のものはほとんどないとも言われます。

あまり神経質になりすぎるのも、体調に響きます。
自然素材自体は良いものなので、出来る範囲、必要な範囲で生活に取り入れましょう。

妊娠中の保湿ケアポイント3つ

妊娠中はホルモンバランスの影響で、もともとの肌質が変わる人も少なくありません。
保湿ケアをするにあたって、妊娠中の不安定な肌にも安心して使えるものを選びましょう。

背中ニキビの保湿ケアをするにも、次の3つのポイントから保湿アイテムを選びましょう。

・無添加
・日本製
・毎日続けられる簡単ケア

「背中ニキビのケアアイテムはたくさんありすぎて選べない!」という人はこちらを見て、比較検討してみてはいかがでしょうか?

ひとりで悩まず相談して!ストレスフリーに

妊娠中の背中のニキビは、清潔を保つことと保湿をすることがケアの基本になります。
バランスの良い食事をして、夜にたっぷり睡眠をとれれば理想的ですが、無理は禁物です。

今は出産に向けて体が変化しているため様々な不調が起こりますが、体が落ち着けばそれらは治ります。
思いつめないようにしてください。
赤ちゃんがお腹で成長していくこの時期を、ゆったりとした気持ちで過ごせますように。

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